2018.08 アシアナ航空グッジョブ!
さて、
続きです。(笑)
もう心の中は決まったから
静かに「着いたらホテルを決めよう。持ってる予約は処理しよう、焦らない」と
降りる30分前。
彼女がやってきた
「ビジネスに移動しましょう。」
早く降りて
私のニーズを空港スタッフにつたえてくれるという。
「公的な遅延証明書があれば、1泊クロアチアのアパートメントが宿泊料をディスカウントしてくれるかも」とお願いして
飛行機内にはないけど
降りたらできるかもと彼女はやっぱり笑顔でいってくれたんだ。
早めにおりて、サポートをうけるために
ビジネスに移動して待機しようという、提案。
冬、
遅延で1日おくれて
エアも再度購入なんてことになって、ボロボロの時
「オーバーブッキングだ」と入れてくれた
カタールのビジネスクラスの時間を思い出す。
「ありがとうだなあ」
「人によっては
「そんな証明書ないです」って言い切って終わる人も
いるんだけどなあ」
と
恐縮しながらすごす。
スリッパも飲み物もいただいて(いいのか?)
「みんな遅れたんだけどなー」と
本当に申し訳なくなってきた。
到着。
本当に一番に降ろしてくれて
彼女は、一緒についてきてくれた。
降りたところにいた、
私の名前をバッチリメモして手にもっている男性と
韓国語で話し始めた。
めっちゃ凛々しい彼女。
男性はその勢いに、
最初は書類作るだけだとおもっていたんだろうが
緊迫感がでてきた。
「??なんでかな??
韓国語だとわからないわ・・。」
ふたりがわかれて
私も彼女に手をふった。
ここからは日本語は通じない。
FLIXBUSの紙をまずみせた。
短いふたりの会話だったから
状況を彼はわかっていないだろうとおもって
「バスにのるつもりだったの」、と話そうとして。
再び後ろから彼女が彼に声をかけた。
また何かを話したあと
私に
「なんとか荷物をうけとってバス停に17時半までにいけないかきいてみたんですけど
ちょっと難しそうです・・・・」
あーもう大丈夫。
あなたのこの優しさで私
「今日、クロアチアインでなくっていいとおもってるよー」
と
韓国語でいえたらなああ。
彼の元に戻り
さっき見せた紙にあった、バス停の図を見せて
「ここは遠んでしょう?」と(もう乗れないとふんでいるので、余裕)きいたら
彼は
その住所を、スマホでタイプし始めた。
「いやいや、ちょっと聞いてみただけで、もう行こうと思ってないよー???」と
いいたいけど
彼の真剣さがすごい。
「検査とおらなきゃ」
「はい。とおってください私は向こうにまわって、車をもってきます」
「え?」
車??なんだそりゃ??
まいいか
彼は、スタッフだから、出入国検査は彼は必要ないってことだよね・・・。
「あ!私、荷物もうけとらないといけないんですよ。あずけてる」
「I know!」
彼は私より急ぎたい風。
検査をおえた時点で17時7分。
荷物が、
不思議と、わりとはやくみえた時点で17時9分。
そのとき
名前を呼ばれ、
彼がそこにいた。
とおもったら
彼は私のスーツケースを掴んで
走り出した。
「はあ???」
おそらく、バスに行こうとしている風。
「ええええ??」
このバス17時20分にはこいってかいてあるし
バス停ちかくなさそうだったよ??
ついて走って、
出口をでたら
制服をきたアシアナ航空の女性がひとり、
そこでまっていた。
3人で走る
めちゃめちゃ走る!!
刑事ドラマにでもでてなきゃ
制服の2人と一緒に
大人になってから本気ばしりなんて、ないでしょ???
建物の外は暑く、
どこにいくのかわからないんだけど
まそばで走る彼女が
「あと5分」
といった。
そっかさっきの紙。
・17時35分発
・17時20分までにバス停にこい
たしかに今は
17時15分。
バス停は7.8分走った先にあった。
イタリアだった。
バスはまだきておらず
間に合ってしまったらしい。
彼はいくつか止まっているバスに全部ききに行き(私のスーツケースもったまま)
まだバスがきていないことを突き止めた。
先に走ってくれていたのは
私がいなくても荷物乗せたらなんとかなるってことだったのか・・・
それとも
夢中だったのか・・・。
そんな若い人ではない。
彼は遅延証明書をつくるためだけに
いたはずのひとで
スーツは、「本社勤務事務です。」みたいな感じだったのに・・。
「遅延証明書をもってきます。間に合わなかったらメールでおくるから
ここにメールアドレスをかいてください」
とボールペンを渡してくれた。
彼の白いワイシャツの首元は
汗だくだった。
女性は、イタリア語ができて
「クロアチア行きのバスを待っていますか?」と
バスステーションの近くの人に話しかけてくれていた。
彼はイタリア語ができないのかもしれない。
その周到さと
瞬時の「間に合うかも」判断に
ほんとに驚いた。
飛行機から降りた瞬間の彼は
もっとぼさっとしていたとおもう。
そんな
できる人風
じゃなかったんだけどな・・・
もう遅れると覚悟した私よりも
飛行機内の女性も
この男性も
なぜか走るはめになっちゃったイタリア語ができるこの女性も
めちゃくちゃにホットだった。
バスにのった。
彼は見えなかった。
遅延証明書は、もういらないんだ。
多分クロアチアにはつける。
部屋はキャンセルしない。
でも彼は
自分の任務は遂行するためすごい勢いで走っていった。
この件
アシアナ航空は全然悪くなくて
中国がフライトを許可しなかっただけ。
私は旅の途中でアシアナ航空をつかっているだけで
旅のクリエイトは自分でしなければいけないのだけど
とにかく人間らしいってことに
感服。
心からありがとう。
本当にありがとう。
私もそうできる人でいたいとおもった。
バスがでて、30分もしないうちに
お手洗い休憩なのか
止まった。
アナウンスは特になく
飛行機から降りた直後に走った
カラカラの喉をなんとかしたくて
降りて
運転手にきいたら
「10分とまるよ、水はあっち、カフェもあるよ」と
だるそうにいわれた。
いい笑顔だけどね。
お手洗いも水もかんがえてなかった。
ただ、走ってた(笑)
バスは、4時間かかる。
お腹すくかもと
カフェでクロワッサンを指さしたら
「キャッシャーでお金はらって」
といわれた。
そっか
イタリアシステムだ。
きづいていなかった。
韓国のひとと交流してたんだ。
エスプレッソの香りがしてきて
あちゃーもうイタリア。
気分上がってきた。
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