2007.09 イル・ルッスで潜れば、ほっこりがつながる

気持ちよく

潜ったら


「どうぞ」

って

泳ぎたい気持ちを叶えてもらえたら


帰りのどんな景色も

200点くらいに

きれいにみえて


マドリード経由、パリ経由コルシカ(笑)の体も

息をふきかえしたよう。



気まぐれに過ごしたいけど

夜は、

ラッキーな事に

お食事を一緒にできる仲間ができていた。


だから、


列車は遅らせない。



早めに一旦ホテルにもどって

できたら、着替えて

一気にバカンスモードに入りたい。


てわけで


駅に20分も早く着く。



お手洗いにいきたい。


・・・なさ気だ・・・。




旅にでたら

日本ならありそうな位置に、

あるはずのものが

なかったりする。


特に

こういう

”誰もが行く中心地”

じゃない場合


かなりびっくりする状況におちいることもある。



実は到着した時に

「ツーリストオフィスはどこ?」と

でぶっちょの駅員さんにきいた。



まるっきり英語はできないようで

英語ができる車掌さんを呼び

私に説明を「させた」 。


その、「親切なでぶっちょ駅員」さんが


私をみつけた。


「今度はなんだい?」みたいに

言葉がお互い通じないのに、

がっつり笑ってくる。


(好きだよ。そういうとこ)



”わかんないや俺”

じゃなくて

”呼びつけて、「この日本人の謎を解いてやれ」”的な


あったかいおせっかいでぶっちょさん。



今度も

駅の中にいたお客様夫婦(赤ちゃん連れ)に

「きいてやってくれ」的に

声をかけた。


”いや。あのお手洗い探しているだけなんだけど・・・”

”しかも、何もまだ言ってないし・・・”



めっちゃ優しい雰囲気で

「俺いいやつ?」な感じで

旦那さんが話しかけてくれた。(爽やかスマイル付き)


「あの・・お手洗い」


「あー!!トイレ!!

ないよ。(満面笑顔)

バーをさがして、使わせてもらうんだよ」



はい。


よくあることだけど、

でも

何人もの共通意識の中に

「この人お手洗いさがしてたのね」みたいな空気


しかも

みんな優しいもんだから

大して恥ずかしいことでもないのに、

めっちゃ恥ずかしい(笑)



駅をでて

海沿いを見渡すだけで、

バーはなさそうだってのは

すぐわかった。


これ以上遠くに行ったら、乗り遅れそうにおもう・・。



ホテルに、頼んでみようと門をくぐった。


大きくはないけど

邸宅がホテルになったような

いい雰囲気。


門を過ぎて、

建物の入口脇に、

老男性が、

古〜いイスに腰掛けて、

こっちに向かって座ってる。



オーナーでも

働く人でもない感じ。


イメージ、

長めにここに宿泊している老夫婦の旦那さん、

みたいな感じ。



ちょっと緊張感あり。



不思議だよね。。


お手洗いに行きたい体なんだけど


海で優しくされて

日本では暑苦しいかも、の駅員さんの、優しいおせっかいと

受けた夫婦の対応で


気分はゆるーく和らいでいるようで


自分から老男性に、笑いかけながら玄関をくぐった。


もちろん彼は、

表情まではかわらないけど

めっちゃいい目で

私に笑った。



邸宅風ホテルは

ビジネスホテルみたいに

矢印で

「お手洗い」

なーんて

サインはなくて


どこにあるかわからない。


ってか、

聞く相手がいない・・。



どんどん奥に進んだら

キッチンの奥の方に

外に向かっている扉があって


その扉の向こうに

女の子がいた。


「お手洗いを貸して」

「どうぞ。下の階よ」


高校出たてくらいの彼女は、

唐突な日本人にちょっと驚いたようだったけど

でも、

位置を指差しながら許してくれた。


無事上がってきたら


さっきの位置に彼女がいなくて


もうちょっと先で

リズムをとりながら

イヤホンで音楽をきいてた。



邪魔しちゃいけないと

とっさに

距離遠めから

おじぎをした。


くせってやばい。


日本式にやってしまった。


そしたら彼女は

とっさにリズムどりをやめて


首だけでなく

すこし腰も曲げて お辞儀風になった。


言葉はないけど

お互いウケた。


海がみえる玄関を

外に向かって出たら


さっきの老男性がいて


女の子とのやりとりが面白かったから

流れで

手を振ってしまった。


そしたら

彼も、


めっちゃ小ちゃく、

手を振った。

その瞬間の、

玄関からの景色。


左斜め後ろに彼がいるんだけど

彼は笑ってただろうと思う。


来る時

「あーお手洗いいきたいなー」っておもってて

撮れなかった

小さな小屋。


通り過ぎて

駅に戻ったら


例の夫婦がふたりで

「見つかった?everything OK?」と話しかけてくる。


多分

恥ずかしくて見れなかったけど


ふとっちょ駅員さんも


「こいつちゃんとお手洗いいったんか?ここから40分はかかるんだぞ」と


思っているはずだ。



プラットフォームにでる。


列車はすでにきていて

やっぱり座る席はもうふさがっていて

2両目は

同じように立つ事になっていて


来る時に同じ車両で顔をあわせたグループが

大体同じ位置にいる。



挨拶するほどの間柄ではないけど、

お互い分かってるってことが

わかる。



そんな

海からのほっこりの連続に


急にwifiを取り出してネットにつないだら


日本へのメールも

優しめの私になった。


これから

狙っていた、

ディナーへ。


おまけ。

海に入れてくれたカフェの。


やっぱいいわ。










y.voyage

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